新たなゆがみ・中心の暗さは眼科へ
自然改善する例もありますが、ほかの黄斑疾患との区別と経過確認が必要です。
概要
中心性網脈絡膜症は、現在は「中心性漿液性脈絡網膜症」とも呼ばれ、網膜の中心にある黄斑の下に液体がたまり、限局した網膜剥離を起こす病気です。片目で物がゆがむ、中心が暗い・ぼやける、色が薄く見えるなどの症状があります。痛みや充血はほとんどありません。自然に改善する例は多いものの、同じ症状はほかの黄斑疾患でも起こるため、新たな見え方の変化があれば眼科を受診してください。再発や長期化で視力が十分戻らない場合もあります。
原因
発症の詳しい仕組みは完全には分かっていませんが、脈絡膜からの液体が網膜の下へ漏れ、黄斑部にたまります。ストレスや睡眠不足が関係するほか、内服・注射・吸入などのステロイド薬が誘因になることがあります。受診時には処方薬を含む使用中の薬を伝えてください。ステロイド薬を使っていても、自己判断で急に止めず、処方医と眼科医に相談します。診断には眼底検査とOCTを使い、必要に応じて蛍光眼底造影などで漏出部位を調べます。
治療法
初回で視力への影響が比較的軽い場合、眼科でOCTなどを使いながら経過観察することがあります。多くは数か月以内に改善しますが、3か月程度以上続く、再発する、視機能への影響が強い場合は治療を検討します。漏出点が黄斑中心から離れている場合のレーザー光凝固、慢性例への光線力学的療法(PDT)など、病変の位置と経過に合わせて選びます。薬を全員に使う、レーザーで必ず治るとはいえません。PDTなどは適用・費用を担当医に確認してください。
ステロイド薬の使用を診察で伝える
内服・注射・吸入などが誘因になる場合があります。自己判断で急に中止せず処方医と相談します。
OCTで黄斑下の液体を確認
必要に応じて造影検査も使い、漏出点や脈絡膜の状態を調べます。
経過観察と慢性・再発例の治療を分ける
自然軽快しない例では病変部位に応じて光凝固やPDTを検討します。