症状を待たず、指定された眼底検査を受ける
赤ちゃんは見えにくさを訴えられません。退院後の予約も途切れさせないことが重要です。
概要
未熟児網膜症は、早く生まれた赤ちゃんの網膜の血管が正常に育たず、異常な血管が伸びる病気です。軽い段階でおさまることもありますが、進行すると網膜剥離を起こし、視力に重大な影響が出る場合があります。赤ちゃんは見えにくさを自分で伝えられないため、対象となる児は症状を待たずに眼底検査を受けることが大切です。退院後も検査が続く場合は、指定された受診日を守ってください。
原因
在胎週数が短く出生時体重が小さいほど、網膜の血管が未熟な状態で生まれるため、発症や重症化の危険が高まります。出生後の全身状態や酸素投与など複数の要因が血管の発達に関わりますが、「酸素を使いすぎたことだけ」が原因とはいえません。呼吸を支える酸素療法は必要に応じて新生児科が管理します。眼科は眼底で病変の位置と進行度を繰り返し確認し、治療が必要か判断します。
治療法
軽症では治療をせず、血管の発達と病変の変化を定期的に観察することがあります。治療が必要な段階では、網膜へのレーザー光凝固、抗VEGF薬の眼内注射などを病変の状態に応じて検討します。日本では未熟児網膜症に対しラニビズマブとアフリベルセプトが承認されています。抗VEGF薬の後も再燃することがあるため、落ち着いて見えても眼底検査を継続します。網膜剥離が進んだ場合には手術を検討します。治療後も視力や屈折などを長期的に確認します。
早産・低出生体重が主な危険因子
酸素投与だけが原因とはいえず、呼吸管理を自己判断で変えません。
経過観察・レーザー・抗VEGFを病期で選ぶ
軽症は観察、治療が必要なら病変に応じて専門医が選択します。
抗VEGF後も再燃を見逃さない
病変が落ち着いても眼底検査と長期的な視機能確認が必要です。