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多毛症

最終改定日:

急な増毛・男性化は原因を確認

月経不順やにきびを伴う、短期間に太い毛が増える、声が低くなる場合は婦人科・内分泌科へ。美容上の悩みだけでも相談できます。

概要

多毛症は、体毛が通常より多い・濃い状態の総称です。女性の顔・胸・腹部などに太い毛が増える「男性型多毛症」と、男性ホルモンとは直接関係しない広い部位の毛の増加は区別して考えます。毛の量には個人差があり、多毛だけで病気とは決まりません。月経不順やにきびを伴う場合、急に毛が増えて声が低くなるなど男性化の変化がある場合は、原因を調べる必要があります。

原因

男性型多毛症では、アンドロゲンというホルモンの増加や毛包の反応が関わり、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)がよくみられる原因の一つです。まれに別の内分泌疾患が隠れることもあります。一方、男性型ではない多毛には薬剤など別の背景があります。診察では毛が増えた部位・時期、月経の変化、服薬歴を確認し、必要に応じてホルモン検査や婦人科での評価を行います。多毛をすべて下垂体・副腎・卵巣の病気と決めつけません。

治療法

治療は原因と本人の困りごと、妊娠希望に応じて選びます。PCOSなどの病気があればその評価と治療を行い、薬剤の関与が疑われても自己判断で中止せず処方医に相談します。女性の男性型多毛症では、状況に応じてホルモン治療を検討し、レーザー脱毛などの処置を組み合わせる場合があります。毛を減らす処置だけで原因疾患の評価が終わるわけではありません。急な変化や声の低下などがあれば、美容処置の前に婦人科・内分泌科・皮膚科で相談してください。

男性型多毛と広範な多毛を分ける

女性の顔・胸・腹部の太い毛はアンドロゲン関連の評価が必要なことがあります。広範囲の細い毛の増加とは原因や検査が異なります。

月経・薬・毛の変化を伝える

いつから、どの部位の毛が増えたか、月経やにきび、声の変化、薬・サプリメントを伝えます。必要なホルモン検査や画像検査は診察で決めます。

原因治療と整容ケアを組み合わせる

PCOSなどがあれば原因に応じて治療します。ホルモン治療やレーザー脱毛は希望、妊娠計画、副作用を踏まえて相談します。服薬中の薬を自己中断しないでください。

診察で確認したいこと

「男性型多毛か」「PCOSなどの検査が必要か」「使用中の薬の影響はあるか」「原因の治療と脱毛処置をどう組み合わせるか」を確認します。

参考資料

  1. HirsutismEndocrine Society
  2. 多囊胞性卵巣症候群の診断基準(2024)日本産科婦人科学会
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