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薬剤性難聴(耳毒性)

最終改定日:

耳鳴り・難聴・めまいが出たら早めに連絡

急な難聴は薬以外の病気も含め、速やかに耳鼻咽喉科で評価します。

概要

薬剤性難聴は、薬の影響で内耳が傷つき、聞こえにくさや耳鳴りが生じる状態です。高い音から聞こえにくくなり、本人が気づきにくいことがあります。めまいやふらつきを伴うこともあります。薬を使用中に耳鳴りや聞こえ方の変化、めまいに気づいたら、早めに処方医へ連絡してください。急に聞こえなくなった場合は、薬以外の緊急性がある病気も考え、速やかに耳鼻咽喉科を受診します。

原因

原因となり得る薬には、アミノグリコシド系抗菌薬、シスプラチンなどの白金製剤、ループ利尿薬などがあります。薬の種類や投与量、腎機能などで危険度と回復の見込みは異なります。薬の名前を見ただけで必ず難聴になるわけではありません。診察では薬の使用歴と症状の時間関係を確認し、聴力検査で治療前と治療中の変化を調べます。高い周波数の検査が早期発見に役立つことがあります。

治療法

抗がん剤や抗菌薬などは重い病気の治療に必要なことがあるため、自己判断で中断しないでください。症状が出たら処方医と耳鼻咽喉科に速やかに相談し、聴力の変化と治療上の必要性を踏まえ、投与量や薬の変更・中止の可否を検討します。不可逆的な障害もあるため、既知の耳毒性薬を使う場合は治療前と治療中、必要に応じ治療後の聴力確認が重要です。難聴が残る場合は補聴器などの支援も相談します。ビタミン剤や血管拡張薬で回復するとは一律にいえません。

必要な薬を自己判断で中断しない

処方医と耳鼻咽喉科が治療の必要性と聴力への影響を比較します。

治療前後と治療中の聴力変化を確認

高音域を含む聴力検査が早期の変化を捉える助けになります。

難聴が残る場合は聞こえの支援を相談

治療後の確認と、必要に応じ補聴器などを検討します。

参考資料

  1. Prevention and management of hearing loss in patients receiving ototoxic medicationsBulletin of the World Health Organization
  2. Audiologic Management of Individuals Receiving Cochleotoxic Drug TherapyAmerican Speech-Language-Hearing Association
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