頭痛・視覚症状・上腹部痛を見逃さない
妊娠中・産後に強い頭痛、目のちらつき、上腹部痛、急なむくみがあればすぐ産科に連絡してください。
概要
妊娠高血圧症候群は妊娠に関連して高血圧がみられる病気の総称で、以前は『妊娠中毒症』と呼ばれていました。妊娠中に初めて高血圧となる妊娠高血圧や、高血圧にたんぱく尿・臓器障害・胎児の発育不良などが加わる妊娠高血圧腎症などがあります。自覚症状がなく健診で見つかることもあります。治まらない強い頭痛、目がちらつく・見えにくい、みぞおちや肋骨の下の痛み、顔や手足の急なむくみ、強い体調不良があれば、妊娠中または産後でも直ちに産科へ連絡してください。
原因
原因は一つに決められず、胎盤の形成や血管の働き、妊娠前からの高血圧・腎臓病・糖尿病、双胎妊娠など複数の要因が関係します。塩分や水分を取ったこと、過労だけが原因とはいえません。むくみだけでは診断せず、血圧を中心に尿検査、血液検査、胎児の発育・状態を評価します。以前の妊娠で発症した人は、次の妊娠前から担当医へ伝えましょう。
治療法
母体の血圧と臓器の状態、胎児の発育、妊娠週数を見ながら管理します。必要に応じて降圧薬を使い、重症の場合は入院やけいれんを防ぐ薬を検討します。母児の状態により、妊娠を継続するリスクと早く生まれるリスクを比べて分娩時期を決めます。安静や塩分制限だけで治る病気ではなく、自己判断で薬を中止したり極端に食事を制限したりしないでください。出産後も血圧が高い状態や症状が続くことがあるため、指定された再診と長期的な血圧管理を受けましょう。
血圧と母児の状態を継続確認
血圧、尿・血液検査、胎児の発育などを見て、管理方法と再診間隔を相談します。
出産後も血圧を確認
産後にも症状が出たり血圧が高いままだったりするため、退院後の再診と血圧確認を続けます。