急な腹痛・息苦しさ・胎動変化は連絡
急にお腹が痛む・大きく張る、息苦しい、胎動が変わった場合は産科に連絡してください。
概要
多胎妊娠は同時に2人以上の胎児を妊娠することです。双胎では『一卵性か二卵性か』に加え、胎盤と羊膜を共有するかという膜性が妊娠中の管理に重要です。同じ一卵性でも胎盤を別々に持つ場合があり、一卵性というだけで胎盤共有とは決まりません。妊娠初期の超音波検査で胎児の数、胎盤・羊膜の状態を確認しましょう。多くの人は健康な赤ちゃんを出産しますが、単胎より追加の健診が必要です。
原因
1個の受精卵が分かれると一卵性、複数の卵子がそれぞれ受精すると二卵性の双胎になります。排卵誘発や生殖補助医療も多胎に関係します。日本産科婦人科学会は多胎を防ぐため、生殖補助医療の胚移植を原則1個とし、条件によって2個を認めています。旧原稿の『3個まで』は現在の方針ではありません。胎盤を共有する双胎は、胎児間の血流の偏りなど独自の合併症にも注意します。
治療法
多胎妊娠そのものを治療するのではなく、母体の血圧・貧血と胎児それぞれの発育、羊水量などを通常よりきめ細かく確認します。胎盤を共有する場合は双胎間輸血症候群などに備え、より頻繁な超音波検査が必要です。早産や出産時の出血にも備え、分娩施設・時期・方法を産科で計画します。双胎でも条件が合えば経腟分娩を選べることがあり、帝王切開が適切な場合もあります。全員が入院や絶対安静になるわけではありません。急な腹痛・お腹の張り、息苦しさ、胎動の変化があれば産科に連絡してください。
初期に胎盤・羊膜の共有を確認
一卵性か二卵性かだけでなく、胎盤と羊膜を共有するかを超音波で確認し、以後の健診計画を聞いてください。
両児の成長と母体の状態を確認
胎児ごとの発育・羊水量、母体の血圧・貧血について、決められた超音波と健診を受けます。
分娩時期と方法を早めに相談
膜性、胎児の位置と発育、母体の状態を踏まえ、出産する施設・時期・分娩方法を確認してください。