概要
低カリウム血症は、血液中のカリウム濃度が一般に3.5mmol/L(mEq/L)未満になった状態です。軽い場合は症状がないこともありますが、下がるほど筋力低下、だるさ、便秘、動悸などが起こり、不整脈につながることがあります。心臓の病気や一部の薬の使用がある人は特に注意が必要です。強い脱力、歩けないほどの筋力低下、動悸、失神、息苦しさがあるときは急いで医療機関に相談してください。症状の有無だけで安全とは判断できません。
原因
下痢や嘔吐、利尿薬による尿への排出、食事からの摂取不足、血液から細胞内への移動などが原因になります。低マグネシウム血症が重なるとカリウムが上がりにくいことがあります。高血圧と低カリウムが続くときはホルモンの病気なども調べます。服用中の処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメントを医療者に伝えてください。
治療法
採血でカリウム値を確認し、原因を調べ、必要に応じて心電図、腎機能、マグネシウムを調べます。軽度から中等度では原因への対応と医師の指示によるカリウム製剤の内服が中心です。重い低下や強い症状、飲めない場合には病院で点滴による補充と心電図・採血の監視が必要です。補充量は腎機能や再検査の結果で調整します。食事の改善は役立つことがありますが、検査値が低いときに食事だけで済ませられるとは限りません。カリウム剤やサプリを自己判断で増やすと、逆に高カリウム血症になる危険があります。
検査値と症状を一緒に確認
一般に3.5mmol/L未満を低カリウム血症と呼びます。症状がなくても、値の程度と下がった速さ、心臓の病気や薬を合わせて判断します。
薬・下痢・マグネシウムを確認
下痢、嘔吐、利尿薬、低マグネシウムなどが関わります。服用中の薬やサプリを一覧にして相談しましょう。
強い脱力・動悸・失神は急いで受診
重い低下では不整脈が起こり得ます。歩けないほどの脱力、動悸、失神、息苦しさがあるときは早急に診察を受けてください。
補充は再採血で調整
内服か点滴かは値と症状で決めます。腎機能とマグネシウムも確認し、サプリやカリウム剤を自己判断で増やさないでください。