急な下垂と複視・瞳孔差・強い頭痛は速やかに相談
神経の病気などを先に評価する必要があります。小児で瞳孔を隠す下垂も視力発達に関わるため早めに眼科へ。
概要
眼瞼下垂は上まぶたが下がり、視界が狭くなったり目を開けづらくなったりする状態です。生まれつきの場合と、成長後に起こる場合があります。小児で瞳孔が隠れるほどの下垂は視力の発達に影響するため、早めに眼科で評価を受けてください。成人でも急にまぶたが下がり、物が二重に見える、瞳孔の大きさが左右で違う、強い頭痛を伴うときは神経の病気が隠れることがあるため、速やかに救急を含む医療機関に相談してください。
原因
先天性ではまぶたを上げる筋肉の働きが弱いことがあります。後天性では加齢に伴う挙筋腱膜の変化、長年のハードコンタクトレンズ使用のほか、重症筋無力症、動眼神経麻痺、ホルネル症候群などが原因となります。皮膚のたるみでまぶたが下がって見える場合もあります。診察では発症時期、片側か両側か、症状の変動、視野や瞳孔・眼球運動などを確かめ、必要なら原因疾患の検査を行います。
治療法
治療は原因と視機能への影響によって異なります。先天単純性や加齢性で必要な場合は、まぶたを上げる筋肉・腱膜の手術などを検討します。神経や筋肉の病気が原因なら、その病気の評価と治療を優先します。後天性の一部には、2026年時点で国内で承認されたオキシメタゾリン0.1%点眼が選択肢となりますが、原因を調べたうえで眼科専門医が適否を判断する処方薬です。すべての眼瞼下垂に点眼や手術が必要なわけではありません。
加齢だけではなく神経・筋肉の病気も確認
長期のハードコンタクト使用、重症筋無力症、動眼神経麻痺などを含め、発症の仕方と随伴症状を診察で伝えます。
皮膚のたるみとの違いも評価
まぶたの位置、眼球運動、瞳孔、視野などを確認し、必要に応じて原因疾患を調べます。
手術・原因疾患の治療・処方点眼を使い分け
後天性の一部にオキシメタゾリン点眼が使えるようになりましたが、眼科専門医が対象と安全性を判断します。