目頭の赤い腫れ・痛み・発熱は速やかに受診
閉塞に感染が加わる涙嚢炎などを考えます。乳児の涙目・目やにもまず眼科で診断を受け、経過をみます。
概要
鼻涙管閉塞は、涙を目頭から鼻へ流す経路のうち鼻涙管がふさがり、涙があふれたり目やにが増えたりする状態です。乳児に生まれつきみられる場合と、成人になってから起こる場合があります。目頭が赤く腫れて強く痛む、発熱を伴う場合は感染した涙嚢炎などが考えられるため、速やかに眼科へ相談してください。単なる「涙目」でもドライアイなど別の原因があり、症状だけで閉塞は決められません。
原因
乳児の先天鼻涙管閉塞は、鼻涙管の鼻への出口が生まれつき開いていない状態です。成人では涙道の加齢性変化、炎症、外傷などさまざまな要因が関わり、鼻涙管以外の涙道が詰まる場合もあります。眼科では涙のたまり方、目頭の腫れ、通水検査などを確認し、必要に応じて涙道内視鏡や画像検査で閉塞の位置と原因を調べます。涙嚢炎は閉塞そのものの別名ではなく、感染が加わった状態です。
治療法
乳児では自然に開通することが多く、まず眼科で診断を受け、定期的に経過を確認します。涙嚢マッサージや抗菌点眼が必要かは医師に相談し、抗菌点眼は閉塞を開通させる薬ではありません。自然に改善しない場合は月齢や片側・両側、症状に応じてプロービングなどを検討します。成人では閉塞部位や炎症の有無に応じ、涙道内視鏡を使った再建・チューブ留置、涙嚢鼻腔吻合術などを選びます。
乳児と成人で原因・治療方針が違う
乳児は自然開通が多い一方、成人では閉塞部位や背景疾患を調べて処置を選びます。
涙道のどこが閉塞しているか確認
通水、涙道内視鏡などの検査を必要に応じて使い、鼻涙管以外の閉塞や別の涙目の原因を区別します。
点眼薬は閉塞自体を開ける薬ではない
先天性では経過観察やマッサージ、必要時のプロービング。成人では閉塞部位に合わせて再建術などを検討します。