概要
聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)は、耳の奥から脳へ情報を伝える前庭神経を包む細胞から生じる、通常は良性の腫瘍です。片側の聴こえにくさ、耳鳴り、ふらつきが主な症状ですが、無症状で見つかることもあります。大きくなると顔のしびれや頭痛などが起こりえます。片耳だけの難聴や耳鳴りが続く場合は耳鼻咽喉科に相談してください。
原因
多くは散発的に生じ、原因を特定できません。少数ではNF2関連神経鞘腫症などの遺伝性疾患と関係し、両側に生じることがあります。家族歴や両側の病変がある場合は専門医に伝えます。診断では聴力検査と、必要に応じて造影MRIなどで腫瘍の場所・大きさを確認します。
治療法
治療は腫瘍の大きさや増大速度、聴力、症状、年齢と本人の希望を考えて決めます。小さく症状が少ない場合は、MRIと聴力検査を続けながら経過観察する選択があります。増大や症状があれば、手術または定位放射線治療を検討します。治療後も難聴や耳鳴りが残ることがあり、聴力や顔面神経への影響、腫瘍をどこまで制御できるかを担当医と確認します。
片耳の難聴・耳鳴りを相談
聴力検査と必要な画像検査について耳鼻咽喉科で相談します。
経過観察も治療選択肢
小さな腫瘍ではMRIと聴力の定期確認を行う場合があります。