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ヘルペス性歯肉口内炎

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概要

ヘルペス性歯肉口内炎は、単純ヘルペスウイルスによる初感染で生じることがある口の病気です。幼児でよくみられ、発熱や機嫌の悪さに続いて歯ぐきの腫れ、舌・頬・唇などの水疱や痛いびらんが出ます。痛みで飲めなくなることがあり、最も注意したい合併症は脱水です。多くは10〜14日ほどで回復しますが、口内炎の見た目だけでは手足口病やヘルパンギーナなどと区別しにくい場合があります。

原因

原因は単純ヘルペスウイルス(HSV)への感染です。唾液や病変との接触でうつるため、口の病変がある間は食器やタオルの共用、口へのキスを避け、手を洗います。診断は通常、症状と口の中の診察で行い、免疫を抑える治療中など確認が必要な場合は病変をぬぐってPCR検査を検討します。口唇だけに再発するヘルペスとは、症状の範囲と治療判断を分けます。

治療法

治療の中心は痛みを和らげて水分を十分に取れるようにすることです。年齢に合った鎮痛薬を医師・薬剤師に確認し、冷たい飲み物などを少量ずつ与えます。健康な子どもでは抗ウイルス薬が必ず必要なわけではありませんが、発症から72時間以内で痛みや脱水が強い場合は、医師がアシクロビルの内服を検討します。免疫機能が低下している子どもは専門的な治療が必要です。口に塗るアシクロビルは本病型の治療として有効ではありません。

飲めない・尿が少ないときは当日相談

痛みでほとんど飲めない、尿が減る、ぐったりしている場合は脱水が心配です。当日中に小児科へ相談し、意識が悪い・呼びかけへの反応が鈍い場合は救急受診してください。

目や意識の異常は緊急評価

目の痛み・強い充血、異常な眠気や言動、けいれんなどがあれば速やかに救急受診してください。ヘルペスではまれに角膜や脳への合併症があります。

痛みを抑えて少量ずつ水分を

飲み物は冷ましたものを少量ずつ、回数を分けて試します。鎮痛薬の使い方は年齢と体重に合わせて相談してください。食事よりまず水分が保てるかを確認します。

抗ウイルス薬は重症度と発症時期で判断

健康な子どもで軽症なら対症療法が中心です。72時間以内に受診し、強い痛みや脱水がある場合は内服抗ウイルス薬を医師と相談します。免疫を抑える治療中は早めに受診し、別の治療が必要か判断を受けてください。

参考資料

  1. HSV Gingivostomatitis(2025年11月更新)The Royal Children's Hospital Melbourne
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