概要
口内炎は口の粘膜に炎症や潰瘍ができる状態の総称です。小さく丸いアフタ、歯や入れ歯が当たる所の傷、発熱と複数の水疱を伴う感染症など、見た目が似ても原因はさまざまです。よくある小さな口内炎は1〜2週間で治まりますが、3週間を超えて続く潰瘍や、いつもと違う大きな病変は歯科・口腔外科などで確認が必要です。口内炎という名前だけで薬を一律に選ばないことが大切です。
原因
頬をかむ、鋭い歯や合わない入れ歯でこすれる、熱い食べ物で傷つくなどの局所刺激が原因になることがあります。繰り返すアフタ、単純ヘルペスなどの感染、薬、栄養不足、全身の病気が関係する場合もあります。発熱や皮疹、目の症状、ほかの部位の潰瘍を伴うときは背景の病気も考えます。診察では病変の数・形・場所と続いた期間、全身症状を確認し、必要な場合は検査します。
治療法
刺激の強い・熱い・硬い食べ物を避け、柔らかい歯ブラシで口を清潔に保ち、水分を取ります。痛みが強ければ薬剤師や歯科医師に鎮痛方法を相談してください。再発性のアフタなどでは局所ステロイド薬が使われることがありますが、ヘルペスや真菌症など感染性の病変もあるため、原因を確認せずすべての口内炎に使う治療ではありません。傷の原因が歯や入れ歯なら調整し、感染症や全身の病気にはそれぞれの治療を行います。
3週間以上治らない潰瘍は診察へ
同じ場所の潰瘍が3週間を超えて残る、以前と違って大きい・出血する・悪化する場合は歯科、歯科口腔外科または耳鼻咽喉科を受診してください。長引く潰瘍では口腔がんを含めた確認が必要です。
発熱・皮疹・目の症状があれば早めに相談
口内の病変に発熱、皮膚の水疱や発疹、目の痛み・充血、性器の潰瘍などが伴う場合、口だけの問題とは限りません。早めに医療機関へ相談してください。飲めないほど痛い場合も脱水を防ぐため受診します。
刺激を減らして口を清潔に
柔らかい歯ブラシを使い、熱い・辛い・酸っぱい・硬い食品を避けます。冷ました飲み物や柔らかい食事を選び、痛みの緩和は薬剤師または歯科医師に相談します。
ステロイドは病型を確かめて使う
アフタなどに局所ステロイド薬を使うことはありますが、感染や外傷による病変には別の対応が必要です。繰り返す、複数できる、薬が効かない場合は病型を確認してから治療を選びます。