概要
胃食道逆流に関連する咳は、胃の内容物が食道へ逆流し、その刺激や反射などが長引く咳に関わる状態です。食後や横になったときに咳が増え、胸やけや酸っぱいものが上がる感じを伴うことがありますが、典型的な胸やけがない人もいます。ただし咳だけで胃食道逆流が原因と決めることはできず、咳喘息、鼻の病気、薬の影響なども確認します。
原因
逆流した胃内容物による食道やのどへの刺激、神経反射などが咳に関係すると考えられます。咳自体が逆流を悪化させる場合や、別の咳の原因が同時にある場合もあります。空腹時に咳が出ることだけで診断できません。胸やけ・呑酸、食後や就寝時の症状、服薬歴を合わせて評価します。
治療法
長引く咳ではまず他の呼吸器疾患を調べます。胸やけ・呑酸などの典型的な症状があれば、医師が生活調整と胃酸を抑える薬を検討します。就寝前の遅い食事を避ける、症状に応じて体重や衣服の締め付けを見直すなども役立ちます。咳だけで逆流症状がない場合や薬で改善しない場合は、漫然と薬を続けず逆流の検査や別の原因の評価を相談します。PPIなどの薬がすべての咳に効くわけではありません。
胸やけがなくても、咳だけで逆流と決めない
胸やけや酸っぱいものが上がる感じは手がかりですが、なくても逆流が関わる場合があります。一方、咳だけでは特定できないため、呼吸器のほかの原因も調べます。
薬が効かなければ原因を再評価
胃酸を抑える薬への反応だけでは逆流による咳と確定できません。典型症状のない人や治療しても続く人は、逆流の客観的検査とほかの咳の原因を医師と相談します。
食事と就寝の間隔を見直す
逆流症状がある場合は就寝前2~3時間の食事を避けるなど、生活面も調整します。夜間症状が続く場合は治療方針を再相談してください。