概要
ウィルムス腫瘍(腎芽腫)は主に小児の腎臓にできる悪性腫瘍です。痛みのないお腹のしこりや膨らみをきっかけに見つかることが多く、血尿、腹痛、高血圧、発熱などがみられる場合もあります。これらの症状だけで病名は決められませんが、子どもの腹部のしこりや急な膨らみに気付いたら小児科に相談してください。
原因
多くは家族に同じ病気の人がいないまま発症します。一部ではベックウィズ・ヴィーデマン症候群や無虹彩症など、発症しやすい体質・病気との関連が知られています。家族歴や関連する状態がある子どもでは、医師が定期的な腹部超音波検査を勧めることがあります。疑われた場合は腹部超音波、CTやMRI、血液・尿検査などで腎臓の腫瘍と広がりを調べます。腫瘍の組織型と病期は治療方針に関わります。
治療法
小児がんの専門チームが、病期、組織型、片側か両側かなどに合わせて手術、抗がん剤、必要に応じた放射線治療を組み合わせます。片側の腫瘍では腫瘍を含む腎臓を切除することが多い一方、両側にある場合などは腎機能を残す治療を検討します。手術前の化学療法を用いる治療方針もあり、全員が最初に腎臓を摘出するわけではありません。治療後は再発だけでなく腎機能や治療の晩期影響についても定期的に確認します。
お腹のしこり・血尿に気付いたら相談
痛みがない場合もあります。小児科で評価を受けてください。
病期と組織型を確認
画像検査と治療時の病理所見が治療の組み合わせを決めます。
治療後の腎機能も確認
再発に加えて治療の晩期影響についても専門チームと相談します。