黄疸・体重減少や糖尿病の急な変化
白目や皮膚が黄色くなった場合は早めの診察が必要です。続く腹痛や背中の痛み、理由の分からない体重減少、糖尿病の新たな発症や急な悪化も、医師に伝えてください。これらだけで膵がんとは判断できませんが、原因を調べるきっかけになります。
概要
多くは膵管から発生するがんです。小さいうちは症状が出にくく、進行すると腹痛、背中の痛み、体重減少、食欲不振、黄疸などが起こることがあります。糖尿病の新たな発症や悪化をきっかけに調べる場合もあります。これらの症状だけで膵がんとは判断できません。
原因
個々の発症原因を特定できないこともありますが、喫煙、飲酒、肥満、糖尿病、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、血縁者の膵がん歴などが危険性と関連します。家族内に複数の患者がいる場合は、遺伝カウンセリングについて医師に相談できます。
治療法
画像検査などで切除可能、切除可能境界、切除不能のいずれかを判定します。切除可能なら手術に薬物療法を組み合わせることがあります。境界例では先に薬物療法などを行って手術を再検討します。切除不能や再発の場合は薬物療法を中心に、状況により放射線治療や黄疸を改善する胆道ドレナージを検討します。特定の遺伝子・バイオマーカーに応じた薬を使う場合もあります。
エコーだけで膵臓全体を見られないことも
膵臓は体の奥にあり、通常の腹部エコーでは腸のガスなどで一部が見えないことがあります。疑わしい場合は造影CT・MRIや超音波内視鏡(EUS)などを組み合わせ、必要に応じて細胞や組織を採ります。検査を一つ受けたことだけで判断せず、追加検査が必要かを確認してください。
切除可能性と、先に薬を使う理由を聞く
「切除可能」「切除可能境界」「切除不能」は、手術を安全に行い、がんを取りきれるかを考えるための区分です。境界例では薬物療法などの後に手術を再検討します。どの区分か、治療の目的、効果をいつ評価するかを聞いてください。切除できない場合にも治療の選択肢があり、痛みや黄疸を軽くする支援も相談できます。
手術後は消化と血糖の変化に備える
膵臓の手術後は消化液やインスリンが減り、下痢や消化不良、血糖値の変化が起こることがあります。下痢が続く場合は消化を助ける薬や食事の工夫を相談します。手術直後に血糖の変化がなくても後から変わる場合があるため、食事・体重・便の状態と血糖を通院で確認してください。