概要
肺結核は、結核菌が肺で増えて起こる病気です。咳や痰、微熱、寝汗、体重減少、だるさが続くことがあります。結核菌に感染したことと、症状が出て人にうつしうる活動性の結核を発病したことは異なります。咳が長引く、血の混じる痰が出る、発熱や体重減少が続く場合は医療機関に相談し、受診前に症状を伝えてください。大量の喀血や強い呼吸困難は救急に連絡してください。
原因
結核菌は、感染性のある肺結核患者から空気中に出た微細な粒子を吸い込むことで広がります。大きな飛沫が近くで直接届く「飛沫感染」とだけ説明するのは不正確です。感染しても発病しない人もいますが、後に免疫の働きが弱くなったときに発病する場合があります。胸部画像と喀痰の塗抹・培養・遺伝子検査などを組み合わせ、感染性と薬剤感受性も評価します。
治療法
活動性の肺結核には複数の抗結核薬を組み合わせ、薬剤感受性、年齢、肝機能や併存症などを踏まえて処方と期間を決めます。感染性が高い場合には入院での隔離が必要になることがあります。症状が改善しても菌が残っている場合があるため、自己判断で薬を止めず、副作用が疑われたら治療担当者に連絡してください。接触者の検査や潜在性結核感染への対応は保健所と医療機関が判断します。
感染経路は空気感染
感染性のある肺結核から空気中に出た微細な粒子を吸い込むことで広がります。受診時は事前に症状を伝え、医療機関の案内に従ってください。
診断には喀痰検査
画像に加えて、喀痰の塗抹・培養・遺伝子検査で菌を調べます。感染しただけの状態と活動性の病気を区別します。