黄疸や濃い尿が出たら、早めに受診
白目や皮膚が黄色くなった、尿の色が濃くなり食欲が落ちた場合は、早めに医療機関へ相談してください。渡航歴がなくてもA型肝炎は起こり得ます。黄疸の原因は肝炎以外にもあるため、自分で病名を決めず、症状が始まった日、最近の飲食・渡航、使用中の薬を伝えます。
概要
A型肝炎ウイルスによる急性の肝炎です。発熱、食欲低下、吐き気、濃い尿や黄疸がみられます。慢性肝炎にはなりませんが、回復まで長くかかったり、まれに急性肝不全になったりします。特に高齢者では重症化に注意が必要です。
原因
感染者の便に含まれるウイルスが、食品・水・手などを介して口に入ることで感染します。性的接触が関わる場合もあり、海外渡航者だけの病気ではありません。症状だけでは他の肝炎と区別できず、血液検査などで確認します。
治療法
特異的な抗ウイルス治療はなく、水分・栄養の補給などで回復を支え、重症度に応じて入院します。市販薬を含め使用中の薬を医師に伝えてください。予防には手洗い、安全な飲食物の選択とA型肝炎ワクチンが有効です。渡航先などに応じて接種を相談します。
肝炎の種類と重症度を調べる
症状だけではA型・B型などの区別ができません。血液検査でウイルス感染を確認し、肝臓の障害の程度も評価します。水分・栄養を補う治療が基本ですが、重い肝障害では入院や専門的な治療が必要です。「慢性化しない」ことと「必ず軽く済む」ことは別です。
回復までの薬と通院を確認する
回復まで数週間から数カ月かかることがあり、一度よくなった後に症状が再び出る場合もあります。熱や痛みに対する市販薬を含め、薬を追加する前に医療者へ相談してください。症状が軽くなっても、検査や再診をいつまで続けるかを確認します。
家庭での手洗いと渡航前の相談
便に含まれるウイルスが口に入らないよう、トイレの後と食事・調理の前に手を洗い、安全な飲食物を選びます。渡航予定があれば、出発前にワクチンの必要性や接種日程を相談してください。必要な接種回数と間隔は使う製剤によって確認し、海外の接種方法をそのまま当てはめないことが大切です。