抗体陽性でも、現在の感染を確認する
HCV抗体が陽性なら、症状がなくても消化器内科や肝臓の専門医を受診してください。過去に感染してウイルスがなくなった人も抗体が陽性になるため、現在の感染はHCV-RNAなどの精密検査で確認します。検査結果、過去の治療歴、薬の一覧を持参すると相談に役立ちます。
概要
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)による肝臓の病気です。自覚症状が乏しいまま慢性化し、肝硬変や肝がんに進むことがあります。検査で陽性を指摘されたら、症状がなくても受診してください。
原因
主に感染者の血液を介して感染します。握手、食器の共用、入浴といった通常の日常生活では感染しません。現在の輸血は検査によって感染リスクが非常に低くなっていますが、過去の輸血歴なども含めて医師に伝えましょう。
治療法
現在の慢性C型肝炎の治療は、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の飲み薬が中心です。多くの患者でウイルスの排除を目指せます。薬の選択は肝臓の状態、過去の治療、併用薬などによって異なります。
ウイルスが排除されても、それまでの肝臓の障害や肝がんのリスクがなくなるとは限りません。治療後も医師の指示に従って検査を続けます。
治療の期間と併用薬を確認する
DAAによる治療期間は、薬の組み合わせ、肝硬変の状態、過去の治療などで異なります。治療開始時に飲み終える予定日、検査日、ほかの薬と一緒に使えるかを確認してください。別の医療機関からの処方薬や市販薬・サプリメントも伝え、飲み忘れや新しい薬の追加は医療者へ相談します。
飲み終えた後も、治療効果と肝臓を確認
薬を飲み終えたことだけで治療成功とは判断せず、ウイルスが検出されない状態が続いているかを検査で確認します。排除できても、以前からの肝障害や肝がんのリスクが消えるわけではありません。自分の肝臓の状態に合わせ、血液・画像検査を続ける計画を確認してください。
食器の共用や入浴で感染しない
通常の握手・抱擁、食器の共用や入浴でHCVは感染しません。感染を理由に日常生活を一律に制限する必要はなく、他人の血液に直接触れないことが基本です。現在、C型肝炎を防ぐワクチンはありません。A型・B型肝炎のワクチンと混同しないでください。