概要
伝染性単核球症は、主にEBウイルス(EBV)の初感染で起こる感染症です。発熱、喉の痛み、首のリンパ節の腫れ、強い疲労感などが出ます。発疹や肝臓・脾臓の腫れが起こる人もいますが、症状の出方はさまざまです。多くは回復しますが、まれに脾臓が破れるなどの重い合併症が起こり得ます。強い腹痛、息苦しさ、唾液も飲み込めないほどの症状があれば緊急に医療機関で評価を受けてください。
原因
EBVは主に唾液を介して広がり、キスだけでなく飲み物や食器などの共有も感染のきっかけになります。幼少期の感染では症状が目立たないこともあり、思春期以降に初感染すると症状が現れやすくなります。似た症状を示す別の感染症もあるため、医療者が経過と診察所見を確認し、必要に応じて血球数やEBVの抗体検査などを行います。
治療法
多くの場合、特定の抗ウイルス薬ではなく、十分な水分、休養、痛みや熱への対症療法で回復を待ちます。抗菌薬はEBVそのものには効きません。喉の痛みが強い場合や呼吸・飲水が難しい場合は受診してください。脾臓が腫れて破れやすくなることがあるため、接触スポーツや重い物を持つ活動は避け、再開時期を医療者と相談します。症状が軽くなっても疲労が長く残ることがあります。
強い腹痛や呼吸・嚥下困難は緊急評価
まれな脾臓の損傷や気道の問題があり得ます。強い腹痛や息苦しさ、唾液が飲み込めない症状は急いで受診してください。
接触スポーツの再開は相談
脾臓が腫れる場合があるため、接触スポーツや重量物の活動を避け、再開時期を医療者と決めます。