概要
ウイルス性髄膜炎は、脳と脊髄を覆う膜がウイルスによって炎症を起こす病気です。子どもだけでなく大人にも起こります。発熱、強い頭痛、吐き気、光をまぶしく感じる、首を曲げにくいなどの症状があります。乳児では首の硬さが分かりにくく、哺乳が悪い、ぐったりする、機嫌が極端に悪いといった変化だけの場合もあります。細菌性髄膜炎も似た症状で急速に悪化するため、髄膜炎が疑われる症状があれば直ちに医療機関で診察を受けてください。
原因
エンテロウイルスがよくみられる原因ですが、ムンプス、水痘帯状疱疹、単純ヘルペスなどのウイルスでも起こります。原因は季節や年齢だけでは判断できません。診察では血液検査や腰椎穿刺による髄液検査を行い、細菌性かどうか、必要に応じてウイルスの遺伝子などを調べます。症状だけで『ウイルス性だから大丈夫』と決めつけることはできません。
治療法
軽症で原因が確認されたウイルス性髄膜炎では、休養、水分補給、発熱や痛みへの対処が中心となり、回復する人が多くいます。ただし乳児や免疫が弱い人、重い症状がある人は入院が必要な場合があります。細菌性髄膜炎を否定できない段階では、医師が検査結果を待たずに抗菌薬を始めることがあります。単純ヘルペスなどが疑われる場合には抗ウイルス薬を使います。『1週間で自然治癒する』と決めて自宅で様子を見続けないでください。
疑ったら原因を決めつけず直ちに受診
発熱と強い頭痛、首の硬さ、意識の変化があるときは、細菌性髄膜炎も含めて早急な評価が必要です。
乳児は首の硬さがなくても注意
哺乳不良やぐったりした様子、普段と違う反応などを医師に伝えてください。