概要
『胃酸過多症』は胃酸が多いと考えられるときに使われることがある言葉ですが、胸やけや胃痛があるだけで胃酸の分泌量が多いと証明されたわけではありません。胸やけや酸っぱいものが上がる感じは胃食道逆流症で、みぞおちの痛みや胃もたれは潰瘍や機能性ディスペプシアなどでも起こります。症状が続く、飲み込みにくい、吐血や黒色便がある場合は医療機関で原因を確かめてください。
原因
胃酸は消化に必要ですが、食道への逆流、胃・十二指腸の粘膜の傷、酸への知覚過敏などで不快な症状が出ます。胃酸が過剰でなくても強い症状が出る場合があります。医師は症状の場所と経過、食事・就寝との関係、服薬などを聞き、必要に応じて内視鏡で食道炎や潰瘍などを調べます。『胃酸過多』という名称だけで原因や胃のpHは判断できません。
治療法
治療は診断によって異なります。胃食道逆流症や潰瘍では胃酸分泌を抑える薬が使われ、胃食道逆流症では食べ過ぎ、就寝前の食事、肥満などの調整も役立ちます。一方、機能性ディスペプシアには胃酸以外の仕組みも関係し、症状に応じて別の治療を検討します。全員が刺激物を一律に禁止するのではなく、自分の症状を悪化させる要因を医師と確認します。
胸やけとみぞおちの痛みを分ける
胸やけ・呑酸は逆流、みぞおちの痛みや胃もたれは別の原因も考え、経過を医師に伝えます。
症状だけで酸の量は決められない
薬を使っても改善しない、痛みが続く場合は病気の見直しや検査について相談します。