概要
食物アレルギーは、特定の食べ物に免疫が反応して起こる症状です。多い即時型では食べてからおおむね2時間以内に、じんましん、口や唇の腫れ、咳、息苦しさ、腹痛、嘔吐などが出ます。症状や出るまでの時間は人によって異なります。声がかすれる、息が苦しい、繰り返し吐く、ぐったりする、意識がおかしいなどの重い症状があれば、すぐに救急要請してください。医師からアドレナリン自己投与薬を処方されている人は、指示された方法で速やかに使います。抗ヒスタミン薬だけで重い反応への対応を済ませないでください。
原因
原因食物は年齢や人によって異なり、鶏卵、牛乳、小麦、木の実類、ピーナッツ、甲殻類などがあります。食後に症状が出ても、食中毒や食物不耐症など別の原因もあります。何を、どれくらい、いつ食べ、何分後にどんな症状が出たかを記録して医師に伝えます。血液の特異的IgE検査や皮膚テストが陽性でも、それだけで食物アレルギーとは確定しません。普段食べていて症状が出ない食品を検査結果だけで自己判断で除去しないでください。
治療法
医師は食事と症状の経過、検査結果を合わせて判断し、必要に応じて食物経口負荷試験を検討します。負荷試験は重い反応を起こすことがあるため、家庭で試さず、十分な準備がある医療機関で行います。管理の基本は正しい診断に基づき、症状を起こさない範囲で必要最小限の原因食物を除去することです。複数の食品を除去する場合は栄養不足にも注意し、代替食品や除去解除の見通しを医師・管理栄養士と相談します。過去に強い症状があった人は、誤食したときの対応、処方された救急薬の携帯・使い方を確認しましょう。
呼吸・意識の異常は救急対応
声がかすれる、息が苦しい、繰り返し吐く、ぐったりする場合は救急要請を。処方済みのアドレナリン製剤は指示通り速やかに使います。
食事と症状を記録
食品名、食べた量と時刻、症状が出た時刻と内容を記録して受診時に伝えます。
検査陽性だけで除去しない
特異的IgEなどは診断の補助です。食べていて症状がない食品まで自己判断で除去しないでください。
食べられる量は医療機関で確認
必要な場合の食物経口負荷試験は医師の管理下で行います。家庭で試すのは危険です。