概要
肺がんは気管支や肺胞の細胞から生じるがんで、他の臓器から肺に転移したがんとは区別します。非小細胞肺がんと小細胞肺がんでは治療方針が異なります。早期には症状がないこともあります。咳・痰が2週間以上続く、血の混じる痰が出る、原因不明の発熱が続く場合は、肺がん以外の病気も含め早めに受診してください。症状だけで肺がんかどうかは決められません。
原因
喫煙と受動喫煙は重要な危険因子ですが、たばこを吸わない人にも肺がんは起こります。アスベストへの曝露や一部の肺の病気などもリスクに関わります。疑われた場合は画像検査に加え、必要に応じて気管支鏡などで細胞・組織を調べ、種類と広がりを確認します。非小細胞肺がんで薬物療法を検討するときには、治療選択に関わる遺伝子の変化などを調べることがあります。
治療法
治療は非小細胞・小細胞という組織型、病期、全身状態、本人の希望を踏まえて決めます。非小細胞肺がんの早期では手術が中心ですが、状況により放射線治療や薬物療法も用います。進行例では遺伝子変化などに応じた分子標的薬、免疫療法、細胞障害性抗がん薬などを検討します。小細胞肺がんでは薬物療法と放射線治療の組み合わせが多く、病期と条件によって手術を検討する場合もあります。担当医に組織型・病期・治療目標・副作用を確認し、症状を和らげるケアも早くから相談できます。
血痰や長引く咳は早めに受診
原因が分からない咳や痰が2週間以上続く、血痰が出る場合は、ほかの病気も含めて評価を受けてください。
組織型・病期・遺伝子検査を確認
治療法は組織型と広がりで変わります。薬物療法を考えるときは、必要な遺伝子検査と治療目標も相談します。