概要
直腸がんは大腸の出口に近い直腸に生じるがんです。初期には症状がないこともありますが、血便、便通の変化、便が細い・残る感じ、貧血などが手がかりになります。痔と思っても血便や便通の変化が続くときは自己判断せず受診してください。症状のない人の検診で便潜血が陽性なら、必要な精密検査を受けることが大切です。
原因
原因は一つではなく、喫煙、飲酒、肥満などの生活習慣や家族歴、炎症性腸疾患、まれな遺伝性の病気などがリスクに関わります。直腸がんが疑われる場合は大腸内視鏡で病変を確認し、採取した組織の病理検査で診断します。CTやMRIなどで深さや広がり、転移を評価し、治療法を検討します。
治療法
がんが浅く条件を満たせば内視鏡で切除できることがあります。それ以外では病期や肛門との距離などに応じて手術を検討し、再発リスクや進行度により薬物療法や放射線治療を組み合わせる場合があります。肛門を残せるか、ストーマが必要か、必要なら一時的か永久かは病変と手術法で異なります。診断時に治療の目標、排便機能への影響、術後の生活、ほかの選択肢を担当チームに確認してください。
血便を痔と決めつけない
血便や便通の変化が続くとき、便潜血検査が陽性のときは内視鏡など必要な評価を受けてください。
ストーマの必要性は個別に確認
手術が必要でも、肛門の温存やストーマの要否・一時性は病変と方法で変わります。