野外活動後の発熱は早めに受診
草むら・山林・畑に入ってから1~2週間ほどで発熱、頭痛、発疹が出たら速やかに医療機関へ。刺し口が見つからなくても、活動した場所と日付を伝えてください。意識の変化や呼吸困難など重い症状は救急受診します。
概要
つつが虫病は、病原体を持つツツガムシの幼虫に刺されて起こる感染症です。通常は5~14日ほどで発熱、頭痛、強いだるさなどが出ます。黒いかさぶた状の刺し口と発疹が手がかりですが、虫に刺された記憶がなくても起こり得ます。発疹は水ぶくれが全身に広がるとは限りません。治療が遅れると重い合併症を起こすため、野外活動後の発熱では早めの受診が重要です。
原因
原因はつつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)で、主にツツガムシの幼虫に刺されて感染します。日本では北海道を除く全国で報告され、地域により春~初夏や秋~初冬に多くみられます。受診時には草むら、山林、畑などに入った時期と場所を伝え、刺し口の有無を確認してもらいます。国内の広い地域で報告されており、特定の地域だけの病気ではありません。
治療法
疑われた場合は、医師が症状、野外活動歴、刺し口や発疹を確認し、病原体遺伝子や抗体などの検査を検討します。治療にはテトラサイクリン系の有効な抗菌薬を用います。治療開始が遅れると肺炎や脳炎、多臓器不全につながることがあるため、検査結果を自己判断で待たずに速やかに受診してください。予防は肌の露出を減らし、忌避剤を使うことが中心で、国内で承認されたワクチンはありません。
刺し口・発熱・発疹を確認
発疹は体幹を中心に現れることがあり、刺し口は服で隠れる部分にもできます。
活動歴と検査を組み合わせる
医師は野外活動歴、診察所見、病原体遺伝子や抗体検査などを組み合わせて判断します。本人が虫に刺されたことに気づいていない場合もあるため、刺されていないと思っても活動歴を伝えます。
早期の適切な抗菌薬が重要
治療はテトラサイクリン系の有効な抗菌薬が中心です。薬の種類と期間は医師が判断します。市販薬で様子を見続けず、診断が疑われる時点で相談してください。
服装と忌避剤で刺咬を防ぐ
草むらなどへ入る際は肌の露出を減らし、適切な忌避剤を使います。国内で承認されたワクチンはないため、活動後の体調変化にも注意します。