新しい皮疹や強い感染症状は再診
治療後のかゆみだけで失敗とは限りませんが、新しいトンネルや化膿、かゆみの長期化は再評価を受けます。
概要
疥癬は、ヒトに寄生するヒゼンダニが皮膚の表面近くに入り、かゆみと発疹を起こす病気です。指の間や手首、脇、腹部などに赤いぶつぶつや細い線状の『疥癬トンネル』が出ることがあり、夜にかゆみが強くなる人もいます。高齢者や角化型疥癬ではかゆみが目立たない場合もあります。似た湿疹は多いため、皮膚科で皮疹と接触歴を確認し、必要ならダーモスコピーや顕微鏡でダニを探します。
原因
人の疥癬は主に、感染した人との長時間の直接的な皮膚接触で広がります。通常型では衣類や寝具を介した感染は比較的少ない一方、ダニが多い角化型では間接的にも広がりやすくなります。犬や猫の疥癬ダニで人に一時的なかゆみが出ることはありますが、人の皮膚で増え続ける通常のヒト疥癬とは区別します。家庭や介護施設で複数人に症状がある場合は、同じ時期に評価を受けることが大切です。
治療法
ヒゼンダニを除く外用薬や内服薬を、年齢・妊娠の有無・病型に合わせて医師が選びます。日本ではフェノトリン外用やイベルメクチン内服などが使われますが、塗る範囲や再診・再投与の要否は指示どおりにしてください。同居人など密接に接触した人も評価や同時治療が必要な場合があります。衣類・寝具は医療者の指示に沿って洗濯・乾燥などで対応します。治療後もしばらくかゆみが残ることがありますが、新しい発疹やトンネルが出る、かゆみが長引く場合は再診してください。
家族・施設での接触歴も伝える
発疹の場所、夜のかゆみ、同居人や介護施設で似た症状がないかを皮膚科に伝えます。
薬の使い方と接触者対応を確認
塗布範囲・再診時期、同居人への対応、洗濯・乾燥の方法を医療者と確認します。