概要
肝臓内の細い胆管が傷つき、胆汁が流れにくくなる病気で、PBCとも呼ばれます。旧名は原発性胆汁性肝硬変ですが、診断された人の多くは肝硬変に至っていません。無症状のこともあり、かゆみや疲れやすさが出る場合もあります。
原因
自己免疫の反応が胆管の障害に関わると考えられていますが、発症の仕組みは完全には解明されていません。ほかの自己免疫疾患を合併することもあります。
治療法
ウルソデオキシコール酸などで病気の進行を抑えます。効果が十分でない場合は専門医が追加治療を検討します。かゆみ、骨粗しょう症、肝硬変の合併症にも対応し、進行例では肝移植を検討します。症状がなくても、定期的な検査と治療を続けることが大切です。
PBCという診断と、肝硬変の有無は別
ALP・γ-GTPや抗ミトコンドリア抗体などを確認して診断を進めます。現在の名称は原発性胆汁性胆管炎で、診断された人全員が肝硬変という意味ではありません。今の進行度、他の原因の除外、追加検査が必要かを医師に確認してください。
かゆみや疲れ、骨の健康も相談する
肝臓の検査値に加えて、かゆみや疲れが生活を妨げていないかを伝えます。骨粗しょう症や他の自己免疫疾患にも対応が必要なことがあります。病気の進行を抑える薬と、症状・合併症に対する治療は目的が異なります。
無症状でも服薬と通院を続ける
症状がない段階でも、薬と定期検査を続けることが重要です。一律に安静や仕事の中止が必要とは限りません。食事・運動は体格と病状に合わせて相談し、進行した場合はより細かな調整を行います。薬の追加・中止は専門医と確認してください。