発熱・上腹部痛・黄疸は早めに受診
胆管炎が疑われ、重症化の兆候があれば救急で対応します。
概要
肝内結石症(かんないけっせきしょう)は、肝臓の中を通る胆管に結石ができる病気です。無症状で見つかることもありますが、胆汁の流れが妨げられると右上腹部の痛み、発熱、黄疸が出ることがあります。胆管炎を繰り返したり、肝内胆管がんを合併したりする場合もあるため、症状がなくても石の位置と胆管・肝臓の状態を確認することが大切です。
原因
胆管が狭くなったり拡張したりして胆汁の流れが滞ること、細菌感染、胆道の手術後の変化などが関わります。単一の原因に決められない例もあります。診断では血液検査と腹部超音波、CT、MRIによるMRCPなどで結石の場所、胆管の狭窄や拡張、肝臓の萎縮、胆管がんの疑いを評価します。治療歴がある人も、残った結石や再発がないか確認します。
治療法
胆管がんを伴わず症状もなく、肝臓の状態が保たれている場合は、医師と相談して経過を見ることがあります。痛みや胆管炎、胆管の狭窄、肝萎縮などがあれば、内視鏡や経皮的な方法で結石を取り除くか、病変のある肝臓の一部を切除するかを専門医が検討します。がんが疑われる場合はその評価と治療を優先します。薬物だけで肝内結石を確実に溶かす治療は確立していません。発熱と強い右上腹部痛、黄疸が重なる場合は胆管炎の可能性があり、速やかに医療機関へ。意識の変化や血圧低下があれば救急へ連絡してください。
石・胆管狭窄・肝萎縮・がんを評価
血液検査と超音波、CT、MRCPなどで治療方針に必要な情報を確認します。
無症状なら観察も、症状や萎縮なら治療検討
内視鏡・経皮的治療と肝切除を病変の場所とがんの有無で選びます。