出血やかさぶたを繰り返す病変は受診
痛みがなくても治らない傷や少しずつ大きくなる病変は、早めに皮膚科で評価を受けます。
概要
基底細胞がんは皮膚がんの一種で、顔や頭頸部などに多く生じます。黒~褐色のほくろのように見えることがありますが、半透明で真珠のように光る盛り上がり、赤い平らな病変、出血してかさぶたを繰り返す治りにくい傷として現れることもあります。痛みやかゆみがなく、ゆっくり大きくなる場合もあります。見た目だけで良性のほくろとの区別はできません。気になる病変は皮膚科でダーモスコピーを受け、必要に応じて皮膚の一部を採る検査で確かめます。
原因
紫外線の蓄積や過去の放射線照射などが発生に関わると考えられていますが、すべての人に特定の原因が分かるわけではありません。ほかの臓器へ転移することはまれですが、放置すると周囲の皮膚や深い組織へ広がり、特に目・鼻・耳などで機能や見た目に影響することがあります。『進行が遅いから安全』とは判断せず、変化するしこりや治らない傷を放置しないでください。
治療法
治療の基本は、病変の部位・大きさ・広がりを評価したうえで十分な範囲を切除する手術です。顔などではがんを取り切ることと機能・見た目の維持を両立する方法を専門医が検討します。手術が難しい場合などは、放射線治療や病状に応じた薬物療法などを専門施設で検討します。外用薬をすべての切除不能例に使うわけではありません。治療後も再発や別の皮膚がんを確認するため指示された定期診察を受け、帽子や衣服、日焼け止めなどで紫外線を避けます。出血やかさぶたを繰り返す、少しずつ大きくなる病変は早めに皮膚科へ相談してください。
治りにくい傷や増大するしこりを確認
皮膚科でダーモスコピーを受け、必要なら生検で診断を確かめます。
切除範囲と機能・見た目を相談
手術を基本に、場所や広がりに応じた切除・再建や、手術が難しい場合の治療を専門医と相談します。