聞こえにくさ・耳だれは耳鼻咽喉科へ
難聴や耳だれが続く場合、鼓膜のへこみや真珠腫がないかを診察で確認します。急に聞こえが悪くなった場合は速やかに受診します。
概要
癒着性中耳炎は、鼓膜が内側へ強くへこみ、中耳の壁や耳小骨に癒着した状態です。聞こえにくさの程度は人により異なり、耳だれが出る場合もあります。鼓膜のへこみや癒着が疑われたら、耳鼻咽喉科で鼓膜と聴力を継続して確認することが大切です。
原因
中耳の換気・圧力調整に関わる耳管の働きや、長く続く中耳炎などが関係します。鼓膜がへこんでいるだけの早い段階と、組織として癒着した段階は区別します。耳鏡・顕微鏡による鼓膜の診察と聴力検査で状態を把握し、真珠腫やほかの中耳病変がないか確認します。本人の生活のせいと決めつける病気ではありません。
治療法
鼓膜の状態、聞こえ方、耳だれの有無、反対の耳の状態によって方針が変わります。軽い癒着で聴力が保たれていれば経過を観察する場合があります。鼓膜が強くへこんで癒着する前なら換気チューブが検討され、すでに進行した癒着や耳だれがある場合は鼓室形成術を考えることがあります。手術後も再癒着などの可能性があるため、耳鼻咽喉科で利益と負担を相談します。
へこみと癒着を区別する
鼓膜が内側へへこむ段階と、壁や耳小骨に組織として癒着した段階は異なります。早い段階で進行を止める対応が重要です。
鼓膜と両耳の聴力を確認
鼓膜の癒着範囲、耳だれ、聞こえ方と反対の耳の状態を踏まえ、観察・チューブ・手術のどれが適切かを検討します。
経過観察から手術まで個別に判断
軽症で聴力が保たれれば経過観察も選択肢です。病的な陥凹へのチューブや、進行例の鼓室形成術は一律に行いません。
治療前に確認したいこと
「癒着はどの程度か」「真珠腫はあるか」「聴力は変化しているか」「手術の効果と再癒着の可能性」を相談します。