概要
頚椎捻挫は首に急な力が加わった後に起こる頚部外傷の一つです。「むち打ち」は首の外傷を指す一般的な呼び方で、頚椎捻挫と同じ診断名ではありません。首の痛みやこわばり、動かしにくさ、頭痛などが出ます。症状は直後に始まることも、数時間から数日たって出ることもあります。腕や手のしびれ、めまいなども起こり得ますが、骨折・脱臼、神経や脊髄の障害など別の傷病を除外することが大切です。受傷後に手足の力が弱い、感覚が低下する、歩きにくい、頭痛が急に悪化する場合は速やかに医療機関で評価を受けてください。
原因
交通事故での衝突や転倒、スポーツ外傷などで首が急に前後・左右に動くことがきっかけです。首の筋肉や靱帯など軟部組織が痛みの原因となることがあります。受傷時の状況と症状、神経学的所見を確認し、必要に応じて画像検査で骨折・脱臼などを調べます。事故の見た目や衝撃の強さだけで重症度や回復までの期間は決められません。
治療法
まず医療者が重い損傷や神経症状の有無を確認します。骨折・脱臼などが否定された後は、痛みを和らげながら、医療者の指示に沿って無理のない範囲で首を動かし、日常生活へ徐々に戻ることが基本です。長期間の首のカラー固定や動かさない安静は通常勧められません。痛み止めが必要なら持病や服薬を含め医師・薬剤師に相談してください。数週間たっても改善しない、症状が強くなる、しびれや筋力低下が出る場合は再評価を受けてください。回復にかかる期間には個人差があります。
受傷後の危険な変化を見逃さない
手足の力や感覚の低下、歩きにくさ、急に強まる頭痛があれば、頚椎捻挫と決めつけず速やかに診察を受けてください。
重い損傷を除外した後の動き方
長い固定や寝たままの安静を続けず、痛みに合わせて少しずつ首を動かし普段の活動へ戻ります。