打撲後の眠気・嘔吐・麻痺・けいれんは救急
意識や神経症状の変化があれば自分で運転せず救急要請します。
概要
急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)は、頭を打つなどした後、脳の表面を覆う硬膜の内側に血液がたまり、脳を圧迫する状態です。頭痛、吐き気・嘔吐、ぼんやりする、眠気が強い、言葉が出にくい、体の片側が動かしにくい、けいれんなどが起こります。受傷直後は会話できても後から悪くなる場合があるため、『最初は大丈夫だった』だけで安心できません。
原因
交通事故や転落だけでなく、立った高さからの転倒などの頭部外傷でも起こります。脳の表面の血管が傷ついて出血し、たまった血液が脳を圧迫します。高齢者、血液を固まりにくくする薬を使う人、出血しやすい病気がある人では、頭を打った状況と服薬歴を受診先に伝えることが大切です。病院では頭部CTを行い、血腫の大きさ、脳の圧迫、症状の変化を調べます。
治療法
頭を打った後に意識がはっきりしない、眠気が増す、繰り返し吐く、けいれん、手足の麻痺や言葉の異常がある場合は救急要請してください。少量で症状が軽くても、急性硬膜下血腫と診断されたら病院で神経症状とCTを繰り返し確認することがあります。血腫が大きい、脳の圧迫が強い、意識や神経症状が悪化する場合は、できるだけ早い外科的な血腫除去が必要です。手術法は血腫と全身状態で選びます。自宅で薬を飲んで経過を見る病気ではありません。
頭部外傷後の症状とCTで評価
最初に症状が軽くても、遅れて意識状態が変わる場合があります。
小さい血腫は病院で監視、大きい血腫は迅速に手術
血腫の厚さ、脳の圧迫、意識・神経症状で脳神経外科が判断します。