概要
皮膚カンジダ症は、カンジダという真菌が皮膚で増えて炎症を起こす病気です。股、わき、乳房の下、指の間、おむつが当たる部分など、湿って擦れる場所に赤みやただれ、小さな膿疱が出ることがあります。周囲に小さな発疹が散らばることも特徴です。口の中や腟などの粘膜カンジダ症、爪の病変は検査や治療が異なるため、このページの皮膚の病変と分けて考えます。
原因
カンジダは皮膚や粘膜などに存在しうるため、菌が検出されただけでは原因と決められません。汗やおむつ、皮膚同士の擦れで湿った状態が続くと増えやすく、糖尿病や免疫を抑える治療なども関係することがあります。湿疹や白癬など似た発疹もあるため、皮膚科では皮疹の形と分布を見て、必要に応じて皮膚の鱗屑などを採り顕微鏡で菌の形を確認します。
治療法
皮膚カンジダ症には、病変部に合った外用抗真菌薬を使うことが基本です。患部をやさしく洗い、十分に乾かし、蒸れや擦れを減らすことも再発予防に役立ちます。広範囲・強い炎症などの重症例では内服薬を検討します。乳児のおむつ部の発疹が長引く、自己判断の薬で悪化する、繰り返す場合は小児科や皮膚科で原因を確認してください。
広がる・繰り返す皮疹は皮膚科へ
股やわき、指の間などの赤みやただれが広がる、痛みが強い、繰り返す、使った薬で悪化する場合は皮膚科に相談してください。乳児のおむつ部は小児科でも相談できます。糖尿病や免疫を抑える治療を受けていることも伝えます。
見た目だけでは確定しない
湿疹や白癬なども似た発疹になります。医療機関では皮疹の分布を見て、必要なら鱗屑や小膿疱の一部を採り、顕微鏡でカンジダに合う菌要素があるか確かめます。菌の培養が陽性というだけで感染と断定しません。
乾燥と外用抗真菌薬が基本
病変部を清潔にして十分に乾かし、汗やおむつによる湿りを減らします。診断がつけば、医師が病変に適した外用抗真菌薬を選びます。広範囲など重症の場合は内服も検討します。
口腔・腟・爪の症状は別に相談
口の中の白い病変や外陰部・腟の症状、爪の変形は、皮膚の間擦部のカンジダ症と同じ薬を自己判断で使わず、部位に合う診療科で確認してください。粘膜や爪では検査・治療が異なります。