概要
慢性咽喉頭炎は、のどの奥の咽頭や声を出す喉頭に、長く続く刺激や炎症がある状態です。のどの違和感、咳払い、乾燥感、声がれなどが起こります。ただし症状だけでは炎症と断定できず、声帯の病変やほかの病気でも似た症状が出ます。声がれが4週間以内に改善しない場合や、喫煙歴・首のしこりがある場合は耳鼻咽喉科で喉頭を確認してもらいましょう。
原因
喫煙や煙・粉じんなどの刺激、声の酷使、鼻や副鼻腔の病気による後鼻漏など、背景は一つではありません。胃食道逆流が関係する人もいますが、のどの症状だけで逆流が原因とは決められません。診察では症状の経過、喫煙や仕事での発声、鼻・胃の症状を聞き、必要に応じて喉頭内視鏡で確認します。
治療法
治療は確かめた原因に合わせます。喫煙している場合は禁煙し、煙や声の酷使を減らし、水分をとるなどのケアを行います。声帯や鼻の病気が見つかれば、それぞれに応じた治療を相談します。細菌感染が確認されていない慢性的な声がれに抗菌薬を一律に使うことは勧められません。声がれだけで逆流と決めつけて胃薬を始めたり、喉頭を確認する前にステロイド薬を常用したりしないでください。
声がれが続くなら喉頭を確認
4週間以内に改善しない声がれは耳鼻咽喉科へ。喫煙歴、首のしこり、最近の首・胸の手術がある場合は早めに相談します。
呼吸の異常は急いで受診
息が苦しい、息を吸う時に異常な音がする場合は速やかに医療機関へ。強い呼吸困難なら119番に連絡します。
のどの症状だけで原因を決めない
慢性の咳払い・声がれは鼻の病気、声帯の病変、逆流などでも起こりえます。症状の組み合わせを伝え、必要な検査を相談してください。
抗菌薬や胃薬を自己判断で続けない
慢性の声がれに抗菌薬を一律に使うことは勧められません。のどの症状だけで逆流と決めつけて胃酸を抑える薬を続ける前に、原因を確認します。