概要
ポリープ様声帯(ラインケ浮腫)は、声帯の表面の広い範囲がむくんで厚くなる病気です。声が低く、かすれたようになり、重症では息苦しさも起こります。声帯の一部分にできる声帯ポリープや結節とは異なり、内視鏡で声帯全体の腫れを確かめます。長引く声がれをこの病気と決めつけず、ほかの声帯病変も診察で確認する必要があります。
原因
長年の喫煙が大きな危険因子で、声の酷使も関係します。胃食道逆流などが声帯を刺激する場合もあります。声帯のむくみの程度、喫煙歴、声の使い方、呼吸症状を耳鼻咽喉科で評価します。中年女性だけの病気ではなく、性別だけでは判断できません。
治療法
禁煙が治療と再発予防の中心です。声を無理に張らず、音声治療で負担の少ない発声を学ぶこともあります。腫れが強い、呼吸に影響する、声の障害が続く場合は手術で余分な液体や組織を除く方法を専門医が検討します。吸入ステロイドや消炎剤を一律の治療として自己判断で続けないでください。
息苦しさは早急に受診
息を吸いにくい、呼吸時に異常な音がする、息苦しさが増す場合は速やかに受診してください。強い呼吸困難では119番に連絡します。声帯の腫れが気道を狭めることがあります。
内視鏡で声帯の広い腫れを確かめる
ポリープ様声帯は声帯表面の広い範囲がむくむ病態です。声がれだけでは判断できないため、喉頭内視鏡で形と動きを確認します。声がれが続く場合も放置しません。
禁煙と声の負担軽減が基本
喫煙している人は禁煙について医療機関に相談します。大声や無理な発声を減らし、必要に応じて言語聴覚士による音声治療を受けます。
重症・再発例では手術を検討
むくみが強い、再発する、声や呼吸への影響が大きい場合は、余分な液体を除く手術を専門医と相談します。術後も禁煙と発声の見直しが重要です。