概要
乳がんは乳腺の組織にできるがんです。初期には症状がないこともあり、しこりの硬さや痛みだけで判断できません。新しいしこり、皮膚のくぼみ、乳頭から血の混じる分泌、乳頭・乳輪のただれなどに気付いたら、検診の時期を待たず乳腺科・乳腺外科で診断のための診察を受けてください。しこりがあっても乳がんとは限りませんが、自己判断で放置しないことが大切です。
原因
乳がんは細胞に生じた変化が積み重なって起こります。年齢や家族歴・遺伝的要因、女性ホルモンに関連する要因、飲酒、閉経後の肥満などがリスクに関わりますが、個人の発症を一つの食品や出産歴だけで説明することはできません。診断は診察、マンモグラフィ・超音波、必要時の針生検で確定し、病期に加えてホルモン受容体やHER2などの性質を調べて治療方針を決めます。
治療法
治療は病期とがんの性質、本人の希望や体の状態に応じて、手術、放射線治療、薬物療法を組み合わせます。手術には乳房部分切除と全切除があり、部分切除後は原則として残った乳房への放射線治療を検討します。薬物療法はホルモン受容体やHER2などに応じて内分泌療法、分子標的薬、抗がん薬などから選びます。全切除が必ず進行がんを意味するわけではなく、再建も相談できます。無症状の人の検診は日本では40歳から2年に1回のマンモグラフィが推奨されますが、症状がある人は検診でなく診察を受けます。
新しい乳房変化は検診を待たず受診
しこり、皮膚のひきつれ、血性乳頭分泌、乳頭のただれなどは診断のための診察へ。
画像と組織検査で確定する
マンモグラフィや超音波を行い、必要なら針生検でがんかどうかを確かめます。
病期に加えてがんの性質を確認
ホルモン受容体やHER2などの結果が薬物療法の選択に関わります。
手術・放射線・薬物療法を組み合わせる
部分切除か全切除か、放射線や薬物療法、再建の希望を担当医と相談します。
症状がない場合は定期検診
日本では40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されます。