長引く下痢や体重減少は相談を
腹痛、下痢、下血、原因不明の発熱や体重減少が続く場合は、消化器内科で相談してください。結核は肺以外にも起こります。嘔吐や便が出ないなど腸閉塞を疑う変化がある場合には、速やかな評価が必要です。
概要
結核菌が腸に病変を作る肺外結核の一つです。腹痛、下痢、発熱、下血、体重減少などがみられますが、無症状の場合もあります。腸が狭くなると腸閉塞を起こすことがあります。症状が長引く場合は消化器内科で相談してください。
原因
結核菌を含む痰を飲み込むほか、血液やリンパ液などを介して菌が腸へ届くことがあります。明らかな肺結核がなくても起こります。内視鏡で採取した組織の検査や菌の検査などを組み合わせ、他の腸の病気と区別します。
治療法
肺結核と同様に複数の抗結核薬を組み合わせ、半年以上の治療を行います。効果や副作用を確認しながら治療を続ける必要があります。症状の改善だけで中止せず、服薬を続けにくい場合は担当医に相談してください。
菌の検査だけで分からないことも
内視鏡で病変を確認し、採取した組織の病理や結核菌の培養・遺伝子検査などを組み合わせます。通常の検査で菌を証明できないこともあるため、一度の陰性結果だけで判断できない場合があります。診断が難しいときは、担当医が治療への反応を含めて評価します。
症状が改善してからの服薬も大切
複数の抗結核薬を長期間組み合わせて治療します。症状が良くなったことだけで治療を終了せず、予定された期間と検査を確認してください。副作用や飲み忘れで続けにくい場合は早めに担当医へ連絡し、自己判断で中断しないよう相談します。免疫を抑える治療歴も伝えてください。