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細菌性食中毒

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概要

細菌性食中毒は、細菌やその毒素で汚染された食品を食べて起こる病気の総称です。腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱が多い一方、黄色ブドウ球菌の毒素では食後短時間で嘔吐が目立ち、ボツリヌス毒素では視力や飲み込み、呼吸に関わる症状が出ます。原因によって症状が現れるまでの時間も治療も異なるため、食べた物だけで菌を決めつけられません。血便、水分を保てない嘔吐、尿が少ないなどの脱水、高熱、強い腹痛では医療機関へ相談してください。見え方・話し方・飲み込み・呼吸の異常があれば救急対応が必要です。

原因

サルモネラやカンピロバクターなど菌が腸に入って症状を起こす場合と、黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌が食品中で作った毒素を食べて発症する場合があります。原因は肉・卵・魚介類・調理済み食品などさまざまで、保管温度、加熱不足、器具・手指を介した二次汚染も関係します。ウイルス、寄生虫、自然毒も食中毒を起こすため、下痢だけで細菌性と判断しません。

治療法

まず水分と脱水の程度、症状が始まった時刻、食べた物、同じ物を食べた人の発症を確認します。飲める場合は少量ずつ水分・経口補水液をとり、飲めない、血便がある、症状が強いときは診察を受けます。医療機関では状態に応じて便検査、血液検査、点滴などを行います。抗菌薬は細菌性なら必ず必要というわけではありません。サルモネラやカンピロバクターの多くは補水が中心で、重症やリスクのある人に抗菌薬を検討します。黄色ブドウ球菌の毒素型には抗菌薬は効かず、ボツリヌス症は緊急の抗毒素・呼吸管理が必要です。

血便・脱水・神経症状で受診の急ぎ方が変わる

血便、高熱、3日を超える下痢、飲めない嘔吐、尿が少ない・立つとふらつくなどは早めに受診します。複視、まぶたが下がる、話す・飲み込む・呼吸することが難しい場合は救急です。

食べた時刻と症状の始まりを記録

食品名、食べた時刻、発症時刻、下痢・嘔吐・発熱、同じ食事をした人の体調を記録して診察時に伝えてください。発症までの時間は原因の手がかりですが、時間だけでは確定できません。

飲めるなら少量ずつ補水

下痢や嘔吐では水分を失います。飲める範囲で少しずつ補水し、飲めない、ぐったりする、尿が少ない場合は診察で点滴の要否を判断してもらいます。

細菌性でも抗菌薬を一律に使わない

多くのサルモネラ・カンピロバクター感染では補水が中心です。抗菌薬は重症や重症化リスクに応じて医師が判断します。毒素で起こる黄色ブドウ球菌食中毒に抗菌薬は効きません。

菌を付けない・増やさない・加熱する

肉・魚介類とそのまま食べる食品の器具を分け、手洗い、適切な冷蔵、必要な食材の十分な加熱を行います。ただし黄色ブドウ球菌が既に作った毒素などは通常の再加熱で安全になるとは限りません。

参考資料

  1. 細菌・ウイルスによる食中毒:原因微生物一覧消費者庁
  2. Food Poisoning Symptoms(2025年11月更新)CDC
  3. Clinical Overview of BotulismCDC
  4. Clinician Brief: Food SafetyCDC
  5. Treatment of Salmonella InfectionCDC
  6. Treatment of Campylobacter Infection(2026年8月更新)CDC
  7. About Staph Food PoisoningCDC
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