急ぐ症状は胃潰瘍と同じ
血を吐く、タール状の黒い便が出る、突然強い腹痛が続く場合は、出血や穿孔の可能性があるため、すぐに受診してください。失神や冷汗、強いふらつきを伴う場合は救急要請が必要です。夜間の痛みであっても、強い症状を朝まで我慢しないでください。
概要
胃から続く十二指腸の粘膜が深く傷つく病気です。空腹時や夜間の上腹部痛などがみられますが、痛みの時間だけでは診断できません。吐血や黒い便、突然続く激しい腹痛は出血や穿孔の可能性があり、直ちに受診してください。
原因
ピロリ菌感染や、痛み止めなどに使われるNSAIDsが主な原因です。原因が特定できない場合もあります。食事の内容やストレスだけで説明せず、検査と服薬歴から原因を調べます。
治療法
胃酸を抑える薬を用い、ピロリ菌が確認されたら除菌します。治療後も除菌の成否を検査することが重要です。原因となる薬の調整は処方医と相談してください。出血や穿孔などを伴う場合は内視鏡治療や手術を検討します。症状が軽くなっても、指示された治療と確認のための受診を続けます。
空腹時に痛むだけで診断できる?
十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に痛み、食べると一時的に軽くなることがありますが、症状だけでは胃潰瘍などと区別できません。内視鏡などで病変を確認し、ピロリ菌や使用中の痛み止めの影響を調べます。痛みが消えたことを、潰瘍が治った証拠にはしないでください。
再発予防には原因の確認を
ピロリ菌が見つかった場合は除菌し、成功したかを検査で確認します。尿素呼気試験や便の検査では、通常、治療終了から4週間以上あけて判定します。NSAIDsなどが原因なら、処方元と薬の変更や胃酸を抑える治療を相談します。原因が見つからない場合もあるため、再び痛むときは同じ薬を自分で繰り返さず、受診して評価を受けてください。