概要
胆嚢摘出後症候群は、胆嚢を取った後に腹痛、吐き気、消化不良、下痢などが続く、または新たに生じる状態の総称です。一つの病気や単一の原因を指す名前ではありません。多くの術後症状は時間とともに改善しますが、続く場合は手術した医療機関やかかりつけ医に相談してください。強まる腹痛、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)は早めの評価が必要です。
原因
原因には胆管に残った結石や胆管の問題がある一方、胆道以外の胃腸の病気や術後の消化の変化もあり得ます。症状だけで残石や胆管狭窄と決めることはできません。医師は経過と診察、血液検査、超音波などを用い、必要に応じてMRIで胆管を写す検査などで原因を調べます。
治療法
治療は特定された原因によって異なります。胆管に結石が確認された場合は内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いた除去などを検討しますが、ERCPは合併症があり得るため、症状だけで全員に行う検査ではありません。下痢や消化不良などは、他の原因も確認したうえで症状に応じて対処します。自己判断で再手術を前提とせず、検査結果と対応を担当医と確認してください。
術後症状が続けば相談
腹痛、吐き気、下痢が続く場合は手術後の経過を伝えます。
発熱・黄疸・強まる痛みは急いで評価
胆管結石などの問題を調べる必要があります。
血液・超音波などで原因を探す
必要に応じて胆管を写すMRIなどを選択します。
ERCPは必要な場合に治療目的で使う
胆管結石などが確認されたときに検討し、全員への一律検査ではありません。