病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

アニサキス症

最終改定日:

概要

アニサキス症は、生または十分に加熱・冷凍されていない魚介類のアニサキス幼虫が胃や腸の壁に入り込み、症状を起こす食中毒です。生魚を食べてから数時間以内に強いみぞおちの痛みや吐き気が起こる胃アニサキス症が多い一方、十数時間以降に下腹部痛が出る腸アニサキス症もあります。強い腹痛があれば「虫は自然に死ぬ」と待たずに速やかに受診し、食べた魚と時刻を伝えてください。

原因

アニサキス幼虫はサバ、アジ、カツオ、イカなどさまざまな魚介類に寄生します。魚が死んで時間がたつと内臓から筋肉へ移ることがあります。生食や不十分な冷凍・加熱によって感染します。酢、塩、しょうゆ、わさびでは死滅しません。予防には内臓を早めに除くことに加え、十分な冷凍(マイナス20℃で24時間以上)または加熱(70℃以上、もしくは60℃で1分)が有効です。家庭用冷凍庫の温度は一定とは限らないため、温度管理された加工品を選びます。

治療法

胃アニサキス症が疑われる場合、医師は食歴を確認し、必要に応じて上部消化管内視鏡で幼虫を探して取り除きます。腸の場合は画像などで他の急性腹症と区別し、保存的に経過を見ることがありますが、腸閉塞や腹膜炎などの合併症では手術が必要な場合もあります。虫体がいずれ死ぬことを理由に強い痛みを放置しないでください。じんましんや息苦しさなど全身のアレルギー症状があれば緊急に医療機関へ相談してください。

生魚の後の強い腹痛は速やかに受診

胃では数時間以内、腸では十数時間以降にも起こります。

胃では内視鏡で診断と除去

医師が虫体を確認し、取り除くと症状改善につながります。

腸では他の原因との区別も必要

画像などで評価し、合併症の有無で治療を選びます。

冷凍・加熱を適切に行う

マイナス20℃で24時間以上の冷凍または十分な加熱が有効で、酢やわさびは代わりになりません。

参考資料

  1. アニサキスによる食中毒を予防しましょう厚生労働省
  2. Clinical Care of AnisakiasisCDC
ページの先頭へ