病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

腸管出血性大腸菌感染症(O157など)

最終改定日:

血便・強い腹痛と、その後の尿の変化に注意

血便や強い腹痛は早めに受診してください。下痢が始まって数日から2週間ほどの間に、HUSなどの合併症が起こることがあります。顔色が悪い、尿が少ない、むくむ、意識がおかしいといった変化は、下痢が軽くなっていても直ちに医療機関へ伝えます。特に子どもと高齢者では注意が必要です。

概要

腸管出血性大腸菌感染症は、毒素を作る大腸菌による感染症です。O157のほか、O26やO111などもあります。下痢、強い腹痛、血便がみられ、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を合併することがあります。症状が軽い場合や無症状の場合もあります。

原因

菌に汚染された食品や水などから感染します。感染者の便を介して、手指などから人にうつることもあります。十分な加熱と手洗い、調理時の汚染防止が大切です。

治療法

血便や強い腹痛がある場合は早めに受診してください。脱水への対応と、合併症を見逃さない経過観察が重要です。腸の動きを抑える下痢止めなどは状態を悪くするおそれがあるため、自己判断で使わず医師に相談します。

抗菌薬の使用などは個別に判断します。症状が改善しても菌が便に出る場合があるため、手洗いなどの感染対策を続け、医療機関・保健所の指示に従ってください。

便の検査と、合併症の確認を受ける

血便だけではO157などの感染症と決まりません。便の検査で原因菌や毒素を確認し、病状に応じて血液・尿などで貧血、血小板、腎臓の状態を評価します。最近食べた物、同じ食事をした人の症状、飲んだ薬を伝えてください。下痢止めは自己判断で使わず、再診や検査をいつ受けるかも確認します。

治ってきても、トイレと調理の手洗いを続ける

排便後、食事・調理前、排泄の介助後は石けんと流水で手を洗います。症状が落ち着いても便に菌が出る場合があり、感染対策は医療機関・保健所の指示に従います。生肉用の器具と調理済み食品を分け、挽肉や加工した肉は中心まで十分に加熱してください。子どもや高齢者は生肉を控えます。

参考資料

  1. 腸管出血性大腸菌Q&A(2021年12月17日最終改訂)厚生労働省
ページの先頭へ