概要
肛門周囲膿瘍は肛門や直腸の周囲に膿がたまる感染症です。肛門付近の急な強い痛み、腫れ、赤み、発熱がみられます。深い場所の膿瘍では外から腫れが見えないこともあります。痛みや発熱が強い、腫れが広がる場合は早めに診察を受けてください。膿が自然に出て痛みが軽くなっても、感染や痔瘻が残っていないか確認が必要です。
原因
多くは肛門の内側の腺に細菌が入って感染し、周囲に膿がたまります。全員が免疫低下や下痢を原因とするわけではありません。医師は診察で腫れ・痛み・発熱を確認し、深い場所や複雑な広がりが疑われる場合は超音波、CT、MRIなどを使います。膿瘍が治った後に肛門内と皮膚をつなぐ痔瘻が残ることがあります。
治療法
治療の中心は切開して膿を出す排膿です。抗菌薬だけでは膿を十分に取り除けないことが多く、単純な膿瘍で排膿できた全員に抗菌薬を追加するわけではありません。広い皮膚感染、糖尿病や免疫が弱い状態などでは医師が抗菌薬や入院の必要性を判断します。治療後は再び腫れる、膿が続くなど痔瘻を疑う症状があれば再診してください。
強い痛み・腫れ・発熱は早めに診察
外から腫れが見えない深い膿瘍もあります。
膿を出す処置が中心
抗菌薬だけでは代わりにならず、追加するかは状態で決めます。
排膿後も再発・痔瘻を確認
膿が続く、再び腫れる場合は再診します。