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変形性膝関節症

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概要

変形性膝関節症は、膝の軟骨だけでなく骨、滑膜、靱帯、筋肉など関節全体に変化が起こり、痛みや動かしにくさが生じる病気です。立ち上がりや歩き始めに痛み、進むと階段や歩行がつらくなり、膝が腫れたり水がたまったりします。画像の変化と痛みの強さが必ずしも一致しないため、生活で困る動作を診察時に伝えてください。

原因

加齢に伴う組織の変化に、体重負荷、筋力、膝の形や以前の骨折・靱帯・半月板損傷などが重なります。単に『軟骨がすり減ったから痛む』だけでなく、骨や滑膜の変化も関わります。肥満がある場合は体重管理が症状改善の助けになります。

治療法

治療の中心は、状態に合った膝周囲の筋力運動や有酸素運動を続けることと、体重が多い場合の減量です。痛みが完全になくなるまで運動を待つ必要はなく、無理のない負荷から始めます。痛みの程度や持病を踏まえて外用・内服の鎮痛薬、杖や装具、関節内注射などを追加します。日本の診療ではヒアルロン酸注射も選択肢ですが、運動療法の代わりにはなりません。十分な保存療法でも強い痛みと生活上の支障が続く場合は、変形の程度や活動性に応じて骨切り術や人工膝関節置換術を検討します。膝OAだけを理由とする関節鏡での洗浄やデブリドマンは現行ガイドラインでは勧められません。

痛みがある時期から運動を調整する

膝の痛みを完全になくしてから筋力をつけるのではなく、続けられる強さの運動を選びます。太ももの筋力運動や歩行などを状態に合わせて行い、体重が多い場合は減量の支援も受けます。

薬・注射と手術の役割を分ける

薬や注射は主に痛みを和らげ、運動や生活を続けやすくするための手段です。骨切り術や人工膝関節置換術は、保存療法でも強い支障が残る場合に変形や希望を踏まえて検討します。

関節鏡で『掃除』する治療の位置づけ

変形性膝関節症そのものに対し、関節鏡で半月板を部分切除したり、傷んだ組織を掃除するデブリドマンは、2023年の日本整形外科学会ガイドラインで通常行わないことが提案されています。別の明確な病変がある場合は担当医と適応を確認します。

参考資料

  1. 変形性膝関節症日本整形外科学会
  2. Osteoarthritis in over 16s: diagnosis and management (NG226)NICE
  3. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023日本整形外科学会
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