概要
外陰潰瘍は、外陰部の皮膚や粘膜がえぐれたようになる状態です。痛みや排尿時のしみる感じ、腫れを伴うこともありますが、原因によって症状は異なり、年齢だけでは判断できません。初めてできた潰瘍、強い痛み、発熱、排尿しにくい状態は婦人科または皮膚科に早めに相談してください。大量の出血、尿が出せない、全身状態が悪い場合は緊急に医療機関へ相談します。
原因
原因には性器ヘルペスや梅毒などの感染症、ベーチェット病、感染とは直接関係しない急性外陰潰瘍(リップシュッツ潰瘍)、薬の反応などがあります。まれに腫瘍も鑑別が必要です。見た目や痛みの有無だけで原因を決めることはできません。医師には潰瘍ができた時期、水疱や発熱、口内炎、目の症状、服用薬、性的接触の有無を伝えてください。性的接触歴がなくても外陰潰瘍は起こり得ます。
治療法
診察で病変を確認し、疑う原因に応じて潰瘍の表面を拭う検査、梅毒などの血液検査、必要なら組織検査を行います。性器ヘルペスでは抗ウイルス薬、梅毒などでは原因に合った抗菌薬を使い、ベーチェット病など非感染性の病気では別の治療を検討します。すべての外陰潰瘍に抗菌薬やステロイドを使うわけではありません。感染症を確認する前に手持ちのステロイドを自己判断で塗らず、やさしく洗って刺激を避け、痛みへの対処を医師に相談してください。感染症が疑われる間は性的接触を控え、診断後のパートナー対応も医療者と確認します。
婦人科・皮膚科で原因を確認
初めての潰瘍や強い痛み、発熱、排尿のしづらさがあれば早めに受診してください。
感染症と非感染性の病気を分ける
ヘルペス・梅毒のほか、ベーチェット病や非性感染性の潰瘍もあり、見た目だけでは判定できません。
発症時期と症状を伝える
水疱、発熱、口内炎、目の症状、服用薬、性的接触の有無を伝え、必要な病変検査や採血を受けます。
薬は原因に合わせて選ぶ
抗菌薬やステロイドは全例に使うものではありません。感染症の評価前に手持ちのステロイドを塗らないでください。