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胃アトニー

最終改定日:

体重減少・嘔吐・出血を相談

体重が意図せず減る、嘔吐を繰り返す、吐血や黒色便がある場合は受診してください。

概要

胃アトニーは、胃の動きや緊張が弱い状態を表す古い言い方です。食後のもたれ、少量で満腹になる、吐き気などの症状があっても、体型や胃の位置だけで胃の動きが悪いと決めることはできません。胃下垂があっても無症状の人はいます。一方、食後の不調には機能性ディスペプシア、胃排出遅延、潰瘍など別の原因もあります。体重が減る、嘔吐を繰り返す、吐血・黒色便がある場合は受診してください。

原因

旧原稿は痩せ型の女性や腹筋の少なさを原因のように扱っていますが、それだけでは胃の動きの低下を説明できません。症状が続く場合は、糖尿病、胃や周囲の病気、服薬、胃の手術歴なども確認します。診察では症状の経過、食事との関係、体重変化を確認し、必要に応じて内視鏡や胃排出を調べる検査を検討します。胃排出遅延の診断には症状だけでなく、胃から食べ物が出る速さの評価が必要です。

治療法

治療は原因によって異なります。食後のもたれが軽い場合は一度の食事量を減らすなどで楽になることがありますが、症状が続く・体重が減る場合は食事の工夫だけで済ませず相談してください。機能性ディスペプシアや胃排出遅延などと診断された場合は、それぞれに合う薬や栄養面の対応を医師が検討します。『胃アトニーだから治療不要』とは一律にいえません。

胃下垂と胃排出遅延を混同しない

体型や胃の位置だけで判断せず、症状の続き方、体重変化、服薬を伝えて検査の要否を相談します。

少量ずつ食べても改善しなければ受診

食事量を調整しても胃もたれが続く場合、自己判断で病名を決めず相談してください。

参考資料

  1. 機能性ディスペプシア,胃アトニー,胃不全麻痺の病態および治療薬の効果の違い日本医事新報社
  2. 患者さんとご家族のための機能性ディスペプシアガイド日本消化器病学会
  3. GastroparesisNIDDK
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