病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

愛情遮断症候群

最終改定日:

安全上の心配は相談できる

成長の心配は小児科へ。虐待かもしれないと感じたときは児童相談所虐待対応ダイヤル189にも相談できます。

概要

『愛情遮断症候群』は、子どもの成長不良を養育環境や心理社会的な負担と結びつけて説明してきた呼び名です。ただし、身長が低い、体重が増えない、表情が乏しいといった様子だけで『愛情不足』や虐待と判断することはできません。成長には個人差があり、健康な子でも小柄な場合があります。身長・体重の記録を成長曲線に載せ、伸びる速さや発達、食事・睡眠などを小児科で一緒に確認することが大切です。急な体重減少、元気がない、脱水が疑われる場合は早めに受診してください。

原因

成長がゆっくりな理由には、家族性の体格や思春期の遅れ、栄養不足、慢性の病気、甲状腺や成長ホルモンなどの内分泌の問題、遺伝的な要因があります。養育の困難や子どもの安全に関わる問題が影響することもありますが、診察なしに親の愛情や家庭の形を原因と決めつけられません。小児科では過去の身長・体重、食事、病気や薬、家族の体格を確認し、必要な検査や専門診療につなげます。

治療法

支援は原因と子どもの状態に合わせて決めます。栄養や病気の評価と治療、家族への育児支援、発達面の支援が必要なことがあります。子どもを養育者から離すことを一律の治療とは考えません。安全が脅かされている疑いがある場合は、医療機関と児童相談所などが子どもの安全を優先して対応します。虐待かもしれないと感じたら児童相談所虐待対応ダイヤル189に相談できます。子どもの成長が気になるときは、まず母子健康手帳などの記録を持って小児科へ相談してください。

身長・体重の推移を持参する

母子健康手帳や学校健診の記録を持ち寄り、一度の身長ではなく成長曲線と伸びる速さを確認します。

原因に合わせた支援を選ぶ

栄養や身体の病気を評価したうえで、必要な医療と養育支援を組み合わせます。

参考資料

  1. Short Stature in Children: What It Means & When to Check GrowthAmerican Academy of Pediatrics / HealthyChildren.org
  2. 児童相談所虐待対応ダイヤル「189」についてこども家庭庁
ページの先頭へ