発達の心配は早めに相談する
言葉、学習、生活動作などで困りごとが続けば、小児科や地域の発達相談窓口、学校へ相談します。
概要
知的障害(知的発達症・知的能力障害)は、発達の時期から、学ぶ・考えるなどの知的機能と、日常生活を送るための適応行動の両方に大きな制約がある状態です。適応行動には、読み書きや時間・お金の理解、コミュニケーション、身の回りのことなどが含まれます。本人の得意なことや必要な支援は一人ひとり違います。IQの数字だけ、学業成績だけで診断したり、将来の可能性を決めたりすることはできません。発達や生活の困りごとがあるときは、小児科、発達相談窓口、学校などに相談できます。
原因
背景には遺伝・染色体の変化、妊娠中や出生前後の問題、後天的な病気など多様な要因があり、原因が分からない場合もあります。自閉スペクトラム症やてんかんなどが併存することはありますが、自閉スペクトラム症の人が必ず知的障害を伴うわけではありません。評価では発達歴、知的機能の検査、家庭や学校などでの適応行動、視聴覚や健康状態を合わせて確認します。数値や印象だけで本人や家族の責任にしないことが大切です。
治療法
知的障害そのものを薬でなくす治療はありませんが、必要な支援で学習、意思疎通、生活の技能を伸ばすことはできます。本人の強みと希望に合わせ、発達支援、学校での個別の指導・合理的配慮、コミュニケーション支援、福祉サービスを組み合わせます。てんかんや睡眠の問題など併存する健康上の課題は別に評価・治療します。支援は幼少期だけで終わらず、進学、就労、暮らしの変化に合わせて見直してください。
生活の中で必要な支援も伝える
検査の得点だけでなく、学校や家庭でできること・困ること・得意なことを整理して相談します。
支援を本人に合わせて見直す
学習、意思疎通、生活技能、健康管理について本人と家族が必要とする支援を選びます。