病気診断.net病名・症状から調べる病気の辞典

慢性閉塞性肺疾患

最終改定日:

いつもの息切れと違うとき

急に強い息苦しさが出た、唇が青紫色になった、意識がはっきりしない場合は119番で救急車を要請してください。普段よりせき・たん・息切れが増えたときも、次の予約日まで待たず担当医に連絡します。日頃から、増悪時に使う処方薬と受診先を記した個別の対応プランを相談しておきましょう。

概要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道や肺の障害によって空気を十分に吐き出しにくくなる病気です。階段や坂道での息切れ、長引くせき・たんなどがみられます。肺気腫と慢性気管支炎の両方を必ず伴う、という定義ではありません。

徐々に進む経過に加え、感染などをきっかけに症状が急に悪化する「増悪」も問題になります。禁煙や治療で症状と増悪を減らし、日常生活を保つことを目指します。息切れを年齢や喫煙のせいだけにして放置せず、かかりつけ医・呼吸器内科で相談してください。

原因

主な危険因子は長年の喫煙です。受動喫煙、職業上の粉じんや有害なガス、大気汚染なども関係します。喫煙した人が全員発症するわけでも、発症した人が常に酸素不足になるわけでもありません。たばこや仕事・生活環境の影響は、現在だけでなく過去の状況も医師に伝えます。

治療法

禁煙と有害な煙を避けることが基本です。吸入する気管支拡張薬を中心に、症状や増悪の状況などに合わせて薬を選びます。吸入ステロイドの併用は必要性を評価して決め、息切れが残る人全員に同じ薬を追加するわけではありません。

呼吸リハビリテーション、体力と栄養の維持、感染予防も治療に含まれます。在宅酸素療法は、検査で酸素不足などの条件を確認して選択します。息苦しいという理由だけで酸素を自己導入したり、処方された流量を独断で変更したりしないでください。

呼吸機能検査とCTは役割が違う

呼吸機能検査(スパイロメトリー)は、空気の吐き出しにくさを調べます。CTは肺気腫や他の肺の異常を調べるのに役立ち、症状・病歴・検査を合わせて判断します。受診前には、どんな動作で息切れするか、せき・たんの変化、喫煙歴、これまでの急な悪化をまとめると相談しやすくなります。

吸入方法を実演して確認する

薬の効き方が十分でないときは、薬の追加だけでなく吸入の方法も確認してください。実際に使っている器具を医師・薬剤師に見てもらい、回数、手入れ、吸い忘れへの対応を確かめます。リハビリや運動の強さ、食事、予防接種の対象・時期も、体調や国内の接種条件に合わせて相談します。

参考資料

  1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD):一般向け解説(ページ内更新日記載なし)日本呼吸器学会
  2. COPD and emphysema(2025年2月11日確認版)University Hospitals Birmingham NHS Foundation Trust
  3. COPDはなぜ起こるのか(ページ内更新日記載なし)環境再生保全機構
  4. COPDの薬物療法(ページ内更新日記載なし)環境再生保全機構
  5. COPD Treatment(2024年10月6日更新、米国の承認状況は国内に転用せず)米国国立心肺血液研究所(NHLBI)
  6. 急性呼吸不全:呼吸・意識・皮膚色の異常は救急対応米国国立心肺血液研究所(NHLBI)
  7. COPDの増悪に備えるアクションプラン(ページ内更新日記載なし)環境再生保全機構
ページの先頭へ