息切れの急な変化を伝える
いつもより急に息切れが増えたときは、感染や増悪などの評価が必要です。強い呼吸困難、意識の異常、唇の青紫色などは救急対応が必要で、119番に連絡してください。
概要
肺気腫は、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞の壁が壊れ、肺の弾力が失われる変化です。空気を吐き出しにくくなり、動作時の息切れなどにつながります。大きな空気の袋(ブラ)を生じることもありますが、すべての肺気腫を一つの大きな袋の病気と説明するのは適切ではありません。
肺気腫はCOPDにみられる変化の一つです。慢性気管支炎も併発しなければCOPDと呼べない、という関係ではありません。画像上の変化と呼吸機能の状態を分けて確認することが大切です。
原因
喫煙が大きな危険因子で、受動喫煙や大気汚染なども関係します。まれに遺伝的な要因が関わる場合もあります。現在禁煙していても過去の喫煙歴を伝えてください。原因と肺への影響を確認したうえで、今後の進行や増悪を防ぐ方法を相談します。
治療法
壊れた肺胞を元どおりに戻すことは難しく、禁煙、適切な吸入治療、呼吸リハビリ、栄養管理などで息切れと生活への影響を減らします。酸素療法は低酸素などの条件を確認して選択します。症状が続くだけで全員にステロイドを追加するわけではありません。
大きなブラなど、特定の条件では手術を検討する場合があります。すべての人が手術の対象になるわけではなく、肺の状態と治療の利益・負担を専門医と確認します。
CTの所見と呼吸機能を確認
CTで肺気腫を指摘されたら、呼吸機能検査の必要性と結果を相談してください。画像の説明だけで病状や治療を自己判断せず、息切れの程度、検査値、急な悪化の経験を合わせて確認します。診察では『どの検査で何が分かったか』『どの変化を連絡すべきか』を聞いておくと役立ちます。
息切れがあっても活動を相談できる
呼吸リハビリでは、呼吸法と運動、病気の理解などを組み合わせます。息切れがあるからと活動をすべて避けるのではなく、無理のない動作や運動の方法を医療者と相談してください。吸入器の使い方も実物で確認します。